毎日新聞 4/20(火) 11:41

 時速250キロ前後で「大阪港咲洲(さきしま)トンネル」内(大阪市住之江区)を暴走し、負傷事故を起こしたとして、大阪府警住之江署は20日、大型バイク2台をそれぞれ運転していた男性2人を自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで書類送検した。捜査関係者への取材で判明した。2人は走行中に接触して転倒し、腕の骨折などの重傷を負った。

 書類送検されたのは会社員(22)と工員(21)=いずれも東大阪市=で知人同士。会社員は「スピードを出して快感を得たかった」と容疑を認める一方、工員は「トイレに行きたくなり加速した。暴走していない」と供述しているという。

 送検容疑は咲洲トンネル(全長2・2キロ、片側2車線)で2020年5月23日夜、会社員は約270キロ、工員が約230キロの猛スピードで大型バイクを運転。接触事故を起こし、互いに重傷を負わせたとしている。事故当時は複数の仲間も別のバイクを運転していたが、他にけが人はいなかった。

 府警は周辺の監視カメラ映像から当時の速度を分析。制限速度時速50キロのトンネル内で、いずれも200キロ前後の速度超過が判明した。2人の運転は「進行制御が困難な高速度の走行行為」に該当すると判断、より刑罰の重い危険運転致傷罪を適用した。

 捜査関係者によると当時、追い越し車線で急加速した工員を、会社員が走行車線から追い抜こうとした直後に接触。2人とも路上に投げ出され、事故現場から約100メートル先で見つかったという。【澤俊太郎】

https://news.yahoo.co.jp/articles/2dc50132c04baf745137d6b67911c547f1847a3f
書類送検された2人が暴走事故を起こした大阪港咲洲トンネル=大阪市内で2021年4月19日、澤俊太郎撮影
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