穏やかな海で突然! 釣り人をさらう大波 その原因は・・・

http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20210420/5060009186.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

20日朝、串間市の磯で釣りをしていた男性2人が突然、大きな波にさらわれる事故がありました。
当時、現場の海は穏やかだったということですが、なぜ、事故が起きたのでしょうか。

20日午前8時前、串間市の磯で釣りをしていた男性から「波にさらわれた」と警察に通報がありました。
警察によりますと、波にさらわれたのは、40代の男性2人で、一人は自力で陸に上がり、
もう一人は磯からおよそ100メートル沖まで流されましたが、駆けつけた消防にボートで救助され、
大きなけがはありませんでした。
2人ともライフジャケットを着用していたということです。

20日の県内は、高気圧に覆われて風も弱く、海上の波も比較的穏やかで、波浪注意報も出ていませんでした。
しかし、警察によりますと、波にさらわれた男性は「突然、大きな波が来た」と話していたということです。

気象台によりますと、2人を襲った大波は、日本のはるか南にある台風2号が起こした
「うねり」の影響だと考えられるということです。
こうした波は、「一発大波」や「土用波」とも呼ばれ、100回から1000回に一度、
突然、それまでよりはるかに大きな波が来る現象です。

現場に釣りに来て、男性が海に落ちているのを目撃した地元の70代の男性は
「当時、波はちょっと高いように感じました。波というのは、10回に1回くらいの割合で突然、
大きなものが来ることがあり、危険なので、私は磯場には行かないようにしています」
と話していました。

台風2号は、週末にかけて日本の南を東寄りに進む予想で、「一発大波」をもたらす「うねり」も続く見込みです。

週末にかけては、天気がよくて海が穏やかでも突然、高波が襲うおそれがあります。
海に出かける場合は、十分に注意してください。

04/20 14:56