0001砂漠のマスカレード ★
2021/04/22(木) 07:02:54.82ID:nlPSVP/d9で、その東武の路線名で「山手線ゲーム」のようなことをやってみると、もしかすると今回訪れた路線が最後まで残ってしまうかもしれない。そう、都心を走りながらも北関東のローカル線よりもローカルな路線、東武亀戸線である。
亀戸線が走っているのは曳舟―亀戸間の3.4km。曳舟駅でスカイツリーラインから分かれて南東へ。大きくカーブを描いてJR総武線と接続する亀戸駅までを結んでいる。亀戸、というわけで亀戸に住んでいたことがあるという知人に「亀戸線って乗ったことある?」と聞いてみた。すると……。
「乗ったことある?」
「え? そんなのあるの? 総武線じゃなくて?」
いやあ、東武の亀戸線というのがあってね、曳舟までつながっているんですよ。
「知らないなあ。乗ったことないし、曳舟にもとくに用はないし」
けんもほろろとはこのことである。だが、紛れもなく亀戸駅から東武亀戸線は伸びている。駅ビルのアトレ亀戸に囲われた通路の先、駅の北東の片隅に櫛形の1面2線のホームがあって、そちらが東武亀戸線。しばらくは総武線に並行して走るので、総武線の車窓から見たことがある人もいるかもしれない。わずか2両編成の小さな電車である。
と、かくいう筆者も東武亀戸線、存在は知っていたが乗ったことはなかった。いったいどのような路線なのだろうか。まずは現場の人に聞くべし、ということで東武浅草駅管区の篠崎真一曳舟駅長(取材当時)と落合正士亀戸駅長に教えを請うた。亀戸線って、どんな路線なんですか?
「特徴といえば、やはり3.4kmと短い路線なのですが、起点の曳舟と終点の亀戸を含めて5駅、そして21カ所の踏切があります。この21の踏切とは別に2つの構内踏切もあって、とにかく踏切が多い路線ですね。踏切には番号がついていて、11号だけがないので以前は22カ所あったのだと思います」(落合駅長)
近年、踏切は都市部の鉄道から急速に姿を消している。立体交差化に伴うもので、場合によっては渋滞の要因にもなる踏切が消えることは喜ばしいといえば喜ばしい。
が、踏切はいかにも鉄道を象徴する光景の1つなのだから、下北沢の踏切しかり、なくなることへのさみしさがあるのも事実だ。そんな踏切愛の方々は、ぜひとも亀戸線に行くといい。
■“踏切ファン”にオススメ
「中でも小村井駅の隣にある明治通りの踏切。これは珍しいんじゃないでしょうか。なにしろ明治通りですからね。交通量も多い道路ですので、踏切と信号が連動する仕組みになっているんです」(落合駅長)
天下の明治通り、現在のところ踏切は東武亀戸線のほかに都電荒川線があるだけだ。
「あとは全体的には住宅地の中を走っています。昔ながらの商店街もあって、下町の雰囲気が残っているところも多いですね。亀戸水神駅はよく亀戸天神と間違えられてしまうので、案内板も設けているのですが」(落合駅長)
亀戸線が開業したのはまだ明治、1904年のことである。東武鉄道の路線の中でもとりわけ古い。そうした歴史ある路線だけあって、古き時代の遺跡のようなものも散見されるという。
その1つが、東あずま―亀戸水神間で北十間川を渡るところに設けられた止水板だ。
なんでも、橋桁が低く、川の水かさが増したときに水が町中にあふれ出ないように、止水板を設けていたという。今では北十間川も治水工事が行われ、コンクリートでがっちり守られて水面から橋までもだいぶ高くなっている。が、そんなところにも歴史の名残があるのだ。
「ほかにもありますよ。亀戸水神駅のすぐ亀戸寄りなんですが、旧亀戸水神駅のホームを支えていたコンクリートの跡が線路の横に今も残っています。亀戸水神駅にはホームに臨時改札の跡があったりと、いろいろ見どころがある駅といえるかもしれませんね」(落合駅長)
4/22(木) 4:31
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