Web東奥4/22(木) 8:44

 新型コロナウイルスワクチン集団接種の予約を巡り混乱が続いていた青森県十和田市で、21日、1回目の予約受け付けが上限の3240人分に達し、終了した。同日も早朝から200人を超える市民が窓口での予約のために市保健センター前で列を作ったが、整理券をもらえずに予約できなかった市民からは再び、「早くから来たのにショック」「やり方がまずい」などと不満の声が上がった。

 市によると、2回目の集団接種の予約受け付けは6月1日から始める。2回目の予約は1800人分を予定。市は今回予約できなかった対象者全員に対し、2回目以降の予約受け付けの仕方を5月中旬までに文書で通知する。

 この日は午前9時の受け付け開始前に、窓口予約の整理券約400人分を配り終えた。市は窓口での予約終了を、市のホームページやメール配信サービスで周知。窓口と並行して行った約570人分の電話予約も午後3時半ごろに終えた。

 並んでいた市民からは「2万人に通知をして、並んだ上に予約できないなんて。やり方がまずい」(74歳女性)、「ホームページに書いていると言われても、高齢者は見られない。遠方から来る人もいるのに大変だ」(別の74歳女性)と不満が噴出した。

 市のワクチン接種対策室長を務める山田広美健康福祉部長は取材に「予約を受け付ける予定だったコールセンターの回線不足が一番の原因」と述べ、2回目の予約受け付けまでに、現在の5回線からさらに回線を増やし、対応する人員も確保できるよう調整する方針を示した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2c285c4e8f9675a13b93e1dada0dfeefe119b2cd

 つながらない電話に、市内の69歳の男性は「朝から5分おきに電話しているのに。市の対応に不安を覚える」、79歳の女性も「朝から全然だめ。コールセンターには電話を何台置いているんだろうか」と不満を口にした。佐々木操・市ワクチン接種対策室副室長は取材に「市の想定を超える申し込みがあった。見通しが甘かった」と陳謝した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/386dcf544f387da047f30dc88040fcfa6fc9e715