※時事通信

 新型コロナウイルスの感染拡大で、政府は23日に4都府県への緊急事態宣言発令を決定する。

 5月の大型連休を前に、東京都内の観光地では「仕方がない」と諦め顔が広がる。「もう来られないと思って」。隣県では宣言対象となる前に、駆け込みで観光スポットを訪れる人もいた。

 例年、大型連休中は観光客でにぎわう東京・浅草。染物店の従業員渡辺好子さんは、5月に予定されている「三社祭」への影響を懸念しつつ、「感染者増加を考えると宣言は仕方ない」と無念さをにじませた。喫茶店「キャンディー」の男性店長(70)は「連休明けに回復すればいいが」と不安そうな表情を浮かべた。

 今回は宣言対象から外れる神奈川県でも、影響を心配する声が上がった。横浜市の中華街近くで洋服店を経営する池田龍子さん(72)は「正月も客足が少なかった。期待していない」と話した。

 JR桜木町駅前ではロープウエー「ヨコハマ・エア・キャビン」が22日に開業し、新たな観光スポットとして注目が集まる。宣言拡大を見越して乗りに来たという同県海老名市の女性(54)は「もう来られないと思って」と話し、空中散歩を楽しんだ様子だった。 

2021年4月22日 20時35分
https://news.livedoor.com/article/detail/20073771/