23日、東京都の小池知事は会見で、「路上飲みやマスクをつけない会話はやめていただきたい」と強く訴えた。そんな中、都職員4人による路上飲み、うち1人は飲食店で店員に暴行を行っていたことが発覚した。

■職員計4人で路上飲み
東京都下水道局人事課によると、男性主事(25)は1月5日の勤務終了後、職場近くのコンビニで缶ビールなどを購入。午後6時過ぎから同僚3人とひと気が少ない路上で飲み始めたという。

酒がなくなると、コンビニに買いに行き、4人のうち2人は午後11時過ぎまで飲んでいた。最後まで飲んでいた主事は、全員が帰ったあとの午後11時半に接待を伴う飲食店に入店。

■主事は警察に連行
すでに泥酔状態だった主事は、店員の1人を殴り、ほかの店員1人に対しては蹴る暴行を加えた。その際にテーブルにあったグラスを落として破損させた。当時について何が起きたのかよく覚えていない状態だという。その後、主事は店内で寝てしまった。

午前2時半頃会計になったが、手持ちの現金がたりなかったため、店員とともにコンビニのATMに向った。しかし、泥酔していたため、ATMをうまく操作できずに、店員が110番通報。主事は警察に連行された。

■容疑を認めるも示談が成立
取り調べの際に警察から、暴行の防犯カメラ映像を見せられたため、「間違いありません」と暴行容疑を認めた。2月下旬に書類送検になったが、店側と示談が成立したため、3月10日に不起訴となった。

都下水局は、店員を殴ったことと、器物を損壊させたことに対して、停職1日の懲戒処分を実施。一緒に路上飲みをしていた3人には、上司が口頭注意を行った。

■「処分甘すぎる」との声
ネット上では「人を殴って停職1日では、処分が甘すぎる」といった声があがっている。これに対して人事課は、「今回の暴行と器物損壊に対して、都の規定と過去の処分例を参考に行っており、適切な処分内容だと考えている」と述べた。

「ただし、このような時期に長時間の路上飲みは不適切で、店員を殴ることなどもってのほか。職員全体で襟を正さなければならない」と語った。

2021/04/23 しらべえ
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