23日、東京・大阪・京都・兵庫の1都3府県への「緊急事態宣言」発出が決定された後の会見で、新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は「日本は間違いなく新しいフェーズに入った」と現状に危機感を示した。

 「まん延防止等重点措置」による飲食店中心の対策から、今回の緊急事態宣言でJリーグやプロ野球などのイベントを原則無観客で行うこと、デパートや映画館など大型店舗に対する休業要請など人流の抑制に重きを置いた対策とすることへの見解を問われると、尾身会長は「変異株のこともあって、今の日本の状況は間違いなく新しいフェーズに入った」と回答。

 その理由として2点をあげ、「1つは感染の場が多様化していること。もうひとつは、変異株の影響もあって感染しやすくなっていると同時に、比較的若い年齢層でも重症化していることもある」と続ける。

 そうした中では、飲食店への対策以上に人と人との接触の機会をできるだけ減らすことが求められていると指摘。「商業店への休業要請というのは、人と人の接触機会をできるだけ避けるための環境づくりになる。今回は人と人の接触機会を減らすことが最大の目標だと思う」と述べた。

(ABEMA NEWS)

2021.04.23 21:04
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