新型コロナウイルスによる国内の死者は26日、毎日新聞の集計で1万24人となり、累計1万人を超えた。

前日から35人増えた。死者の増加ペースは加速する傾向にあり、感染「第3波」が深刻化した昨年12月以降の死者が約8割を占めている。一方で重症者は898人に上り、1カ月でほぼ3倍に。重症化しやすいとされる変異株がさらに死者を増加させる恐れもあり、予断を許さない。

 国内では、2020年2月13日に神奈川県の80代女性が亡くなり、初の死者となった。5カ月後の7月20日に1000人に達し、さらに4カ月後の11月22日に2000人を突破した。

 その後は増加ペースに拍車がかかる。「第3波」に入り、3000人に達したのは1カ月後の12月22日。1カ月後の今年1月23日に5000人、2月15日には7000人に達した。国内で初めて死者が確認されてから1年足らずで5000人に達し、そこから3カ月で死者は倍増した格好だ。

 死者の属性を厚生労働省の別統計(4月21日時点で9034人)でみると、内訳は男性5243人(58・0%)、女性3665人(40・6%)。その他は非公表や不明だった。年代別にみると、80代以上が5876人(65・0%)で最も多く、以下70代2135人(23・6%)▽60代670人(7・4%)▽50代206人(2・3%)▽40代72人(0・8%)――と続いた。陽性者に対する死者の割合(死亡率)は、80代以上が13・9%と最も高く、70代5・2%▽60代1・5%▽50代0・3%▽40代以下0・03%――だった。

 ここ1カ月では、1月に発令された2回目の緊急事態宣言が全て解除された3月下旬以降、感染者が急増し、重症者の増加も深刻化している。厚労省によると、26日午前0時現在の全国の重症者は898人で、25日連続で増加した。3月で最少だった同月23日(320人)の2・8倍となっている。

   ◇

 新型コロナウイルスの感染者は26日、全国で新たに3316人確認された。1日あたりの感染者が月曜に3000人を超えたのは、1月18日(4937人)以来。過去に発表した陽性者について京都府で2人、取り下げがあった