東京都の小池百合子知事(68)は27日、都庁で記者団の取材に応じ、医療体制が逼迫(ひっぱく)する大阪府の新型コロナウイルス患者を都で受け入れる案について「人命をどう守るかは共通の課題ですので、要請があれば受けていく」と前向きな姿勢を示した。

 都では現在、受け入れ先を「都立多摩総合医療センター」(府中市)に開設したコロナ専用施設とすることを検討しており、小池氏は「東京消防庁のヘリでだいたい大阪から2時間で着く。多摩総合医療センターは屋上にヘリポートがあり、そのまま受け入れが可能だ」と述べた。

 同センターでは中等症の患者およそ10人の受け入れが可能とみられるが、具体的な人数については「病状によっても変わってくる」との見方を示し、「人の命をどうやって救うかというのは、地域が少々違っても同じことで、助け合っていくのは当然のことだ」と語った。

 東京都は27日、新型コロナウイルスの感染者が新たに828人確認されたと発表した。新規感染者の7日間平均は746・7人となり、前週(629・3人)の118・7%と増加傾向が続いている。重症者数は前日と同じ55人となった。

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