PTA活動をデジタル化して保護者の負担を少なく――。NTT西日本は28日、チャットアプリなどのサービスを使ってPTA活動のデジタル化を支援する「リモートPTA」の実証事業を大阪府で始めると発表した。コロナ禍で対面での活動が難しくなる中、大阪府PTA協議会と連携し、府内の小中学校のPTAなど約1200団体に参加を呼びかける。

 実証事業は4月から9月下旬を予定。PTAが抱える困りごとを聞き取り、NTT西がICT(情報通信技術)を使った解決手段を提案し、アプリやシステムなどの導入を支援する。

 例えば、PTA役員は定期的に会合を開いたり、保護者に資料を配ったりする必要があるが、感染拡大の防止が求められるコロナ禍で難しい。こうした場合、NTTグループのチャットアプリ「elgana(エルガナ)」を導入すれば、PTA役員がパソコンなどから保護者に資料を一斉送信できたり、チャット機能で簡単な打ち合わせができたりすることを紹介する。

 保護者同士の連絡は対話アプリ「LINE」やメールでもできるが、個人アカウントを使うことに抵抗を感じる人もいる。企業向けに開発したエルガナではやりとりはPTAのグループに限られるうえ、送信相手が連絡事項を読んだかどうかも確認できるという。

 会合が対面で開けないことに困…(以下有料版で、残り228文字)

朝日新聞 2021/4/30 6:00
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