https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202104/sp/0014287375.shtml

兵庫労働局は30日、兵庫県内の2020年度の有効求人倍率が前年度比0・41ポイント低下の0・97倍だった、と発表した。1963年以降の統計では、70年代にオイルショックなどの影響で0・84〜0・43ポイント低下を計3回記録して以来、4番目に大きい下落幅という。

 有効求人倍率が通年で1倍を下回ったのは、リーマン・ショックの余波が残っていた14年度以来。20年度の有効求人数は7万6824人(月平均)で、19年度比21・8%減。県内地域別の有効求人倍率は、全7地域で下落した。

 21年3月単月の県内有効求人倍率(季節調整値)は前月から横ばいの0・94倍。3月1日の緊急事態宣言解除の期待感から、イベントの警備や飲食、建設業で求人が増加。新規求人数は2万8081人と前月比17・4%増だったが、兵庫労働局は「厳しい状況にある」との基調判断を据え置いた。