ゴールデンウイークに1週間かけて北海道と横浜を往復する予定だったクルーズ船の中で、新型コロナの感染者が出たことが分かりました。

 「本日4月30日の金曜日の午後、その結果が出まして、1名の陽性が判明し、発熱等の症状はないとの報告を受けております」(横浜市の会見)

 乗客乗員あわせて727人が乗ったクルーズ船「飛鳥2」は、29日午後5時ごろ、横浜港を出港し、青森や北海道を回って、来月5日に横浜港に戻ってくる予定でしたが、30日午後、宮城県沖を航行中に船内で感染者が確認されました。横浜市によりますと、感染者は都内に住む60代の男性で、発熱はありませんが、のどに違和感があるということです。

 男性が出港の1週間前に受けたPCR検査の結果は「陰性」でしたが、29日、乗船時に2度目のPCR検査を行ったところ、30日午後に「陽性」が判明しました。男性は現在、客室で隔離されていて、一緒に乗船した家族の女性は船内でPCR検査を受け、「陰性」でした。

 保健所は、感染者本人や船員らに聞き取りをし、「濃厚接触者」は他にはいないと判断したということです。船はクルーズを中止して横浜港へ向け折り返し、5月1日の昼頃到着する見通しです。(30日21:48)

JNN

https://news.yahoo.co.jp/articles/cc9817343c4fe7aa30aa62c0f9f6c825f4b0d937