吉岡桃七(ももな)さんは京都府京丹後市出身で、平成30年春に大阪産業大(大阪府大東市)に入学したのを機に現場マンションに入居。大学ではサッカー部のマネジャーを務めており、アルバイト先が同じという同級生の女性は「明るくてしっかりしていて友達も多かった。バイトでも仕事をしっかりしていたのに…」と声を詰まらせた。

 一方、吉岡さんを殺害した疑いがある嘉本(かもと)悟社員は、同府吹田市に本社のあるビルメンテナンス会社に所属。これまで派遣先を転々としていたとみられ、現場マンションには約5年前から居住していた。吉岡さんとの接点は確認されていないが、別の住人とは騒音をめぐるトラブルを起こしていた。

 最近まで嘉本社員の隣に住んでいた20代男性によると、4月上旬の夕方ごろに突然、壁をドンドンとたたかれ、間隔をあけながら数時間にわたって続いた。数日後にも、深夜から朝にかけて同様の行為が繰り返されたという。

 当時、男性は寝ているなどして大きな物音を立てていなかったが、「執拗(しつよう)に壁をたたかれて恐怖を感じたので引っ越した。自分が狙われていたかもしれないと思うと、震えが止まらない」と振り返る。嘉本社員と顔を合わせた際にあいさつしても、無視されたという。

 男性は「吉岡さんの部屋の階がうるさいと思ったことは今までない」と証言。嘉本社員が一方的に恨みを募らせていた可能性もあり、大阪府警が動機を調べている。

産経新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/7e26364bf28e63d89dbe11d0f41c178c4a99d90c

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