「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=が急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、殺人と覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕された元妻、須藤早貴(さき)容疑者(25)が事件前、薬物入手や殺害の方法をスマートフォンで検索、関連サイトにアクセスした形跡があったことが1日、捜査関係者への取材で分かった。

捜査関係者などによると、2人は平成30年2月に結婚。和歌山県警が須藤容疑者のスマホを調べたところ、同年5月に野崎さんが死亡するまでの間に、「殺害」や「覚醒剤」といった単語で検索した履歴が残っていたことが分かった。病死に見せ掛ける方法などを説明するサイトにアクセスした形跡もあったという。

 事件前、野崎さんが須藤容疑者に離婚を迫っていたことがすでに判明。一方、結婚の条件は野崎さんが毎月100万円を須藤容疑者に支払うことだったという。県警は、須藤容疑者が離婚話をきっかけに野崎さん殺害を考えるようになった可能性があるとみている。

 須藤容疑者は田辺市内で密売人に接触して覚醒剤を入手した疑いがあり、県警は事件当日の夕食以降に野崎さんに飲ませ殺害したとみて、詳しい殺害方法を調べている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/56bb54ecd733610a0cffb58e5a07381477e94a68
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