兵庫県の井戸敏三知事は6日、今夏の東京五輪・パラリンピックについて「無観客でも開催すべき」と述べ、開催に前向きな考えを示した。
新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制が逼迫する中、大会向けに医師や看護師を確保する動きが批判を浴びているが、
「アスリートの一番の目標は五輪。1年延びてまたコンディションを調整してその上でやめるという無責任な対応はいかがか」
と中止を求める世論に疑問を呈した。

 11日に期限が迫った緊急事態宣言の延長を政府に要請した後の会見で、記者の質問に答えた。
今月23、24日に兵庫県内を巡る聖火リレーについても、「宣言中になることも想定し、代替案も含めて大会組織委員会と相談したい」と説明したが、
「断念した訳じゃありませんよ」とし、公道で実施する可能性に含みをもたせた。

 一方、緊急事態宣言の延長後には県独自で「路上飲み」対策を盛り込む可能性に言及。
「コンビニなどに酒を売るなとは言いにくいが、県民に酒の購入を控えてください、自粛してくださいという要請をしたいと思っている」と述べた。(大島光貴)
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