https://www.zakzak.co.jp/eco/news/210511/ecn2105110001-n2.html

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 「これまでも、ブラックマンデー(1987年)や、リーマン・ショック(2008年)といった逆風はあったが、戦略的に事業を進めてきた。当社が創業から1度の赤字も出さずにこれたことを、お客さまと従業員に感謝したい。このコロナ危機を乗り越えて、国内シェア20%を目指したい。25年には経常利益500億円を達成したい」

 アパホテルといえば、コロナ軽症者の受け入れが記憶に新しい。

 「昨年4月の夜、安倍首相から『軽症者と無症状者を受け入れてほしい』と連絡があった。私は『現在はまさに国難。人々の命を守り、国家・地域を守るために協力する』と即答した。従業員に対応する人員の希望を募ったところ、必要な人数の何倍もの人が手を挙げてくれた。一般の方々から多くのエールが届いたうえ、従業員が家族から『いい会社に入ったな』と言われたと聞いて、安心した。うれしかった」

 元谷氏は経営者だけでなく、言論人としても活躍している。アパホテルの客室などに置かれている月刊誌『Apple Town』は昨年9月、創刊30周年を迎えた。元谷氏の「藤誠志」名による社会時評エッセイも毎回掲載されている。

 「私は世界84カ国を回り、各国の要人と交流してきた。結果、日本ほど素晴らしい国はなかった。2600年を超える歴史を持ち、治安は良く、自然も豊かで、食べ物もおいしい。ところが、日本メディアの多くは偏っていて、本当の歴史や世界の真実を伝えていない。自分の国について誇りを持って語れない国はダメだ。憲法改正の実現を含めて、これからも『誇りある祖国の再興』のために尽力していきたい」