注射器にワクチン入っておらず、男性に空気を注射…改めて接種
2021/05/13 13:54
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210513-OYT1T50135/

 北九州市は13日、新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け集団接種会場で12日、4回分のワクチンを紛失したほか、ワクチンが入っていない注射器を刺すミスがあったと発表した。

 市によると、同市門司区の接種会場で12日の一般高齢者の接種が終わった午後8時頃、担当者が余ったワクチン4回分を保健所に運ぼうとした際、会場内に置いていたワクチンがないことに気づいた。廃棄された可能性もあるといい、調べている。

 同市戸畑区の会場では、看護師がワクチンが入っていない注射器を男性に誤って刺し、空気0・3ミリ・リットルを注射した。ワクチンが入った注射器を接種ブースに運ぶ際、ワクチンが補充されていない注射器1本が混じっていたという。看護師がその場で気づき、その後、改めてワクチンを接種した。男性の体調に問題はないという。

 北橋健治市長は13日の定例記者会見で「貴重なワクチンを無駄にして申し訳ない。ワクチンが入っていない注射を受けた人にもおわびしたい」と謝罪した。