米マイクロソフト(MS社)創業者のビル・ゲイツ氏(65)が、妻メリンダ氏(56)との離婚を公表して1週間。財産譲渡の裏事情が明らかになってきた。

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 ゲイツ氏は1987年にMS社の社員だったメリンダ氏と出会い、94年に結婚。1男2女をもうけた。ゲイツ夫妻は「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」を創設して長年、慈善活動を続けてきたが、3日に「人生の次の段階において夫婦としては共に成長できると考えられなくなった」とツイッターで離婚を発表した。

 ゲイツ氏の資産は、推定1300億ドル(約14兆円)。すでに保有するカナディアン・ナショナル鉄道やオートネーション社の株など円換算で約1980億円相当の資産を妻に譲渡したと報じられた。

 だが、彼女が手にする資産はこれだけではない。国際政治経済学者の浜田和幸氏が言う。

「ゲイツ氏は他にもメリンダ氏に資産を渡し、コカ・コーラ株の譲渡で彼女は大株主に躍り出ました。ゲイツ氏が住むワシントン州の法律では、結婚期間中に築いた財産は均等に分ける決まりがある。婚姻当時のゲイツ氏の資産は約129億ドル。その額を現在の総資産から差し引いて2等分すると、メリンダ氏は日本円で約6.3兆円を手にすることになります」

 浜田氏によるとメリンダ氏は以前から、ゲイツ氏に不満を抱いていた。児童買春で投獄され、獄死した米投資家のジェフリー・エプスタインとの交友に反対したものの、聞き入れてもらえなかった。

 最近は旦那が米ファイザー社などのワクチンメーカーに投資して、巨額の利益を得ていることにも不信感を強めていたという。

 極め付きはゲイツ氏よりも5歳年上の元恋人、米実業家のアン・ウィンブラッド氏と結婚後も毎年旅行していたことが発覚したことだ。

 メリンダ氏は、ゲイツ氏との結婚を機に仕事を辞め、子育てに専念。そのため子供たちは皆、父親よりも母親を信頼しているようだ。

「メリンダ氏は、以前から離婚を考えており、今年3月には、カリブ海のカリビニー島を1泊13万2000ドル(約1420万円)で借り切って会議を開いた。3人の子供たちもゲイツ氏に不満タラタラの母親に同情して、父親に対し非常に強い憤まんを抱いています。会議には子供たちのほか、メリンダ氏の親族、弁護士などが集まり、離婚手続きの方法や、財産の要求金額などを話し合ったのです。子供たちが父親を呼ばないようにして、ゲイツ氏が知らない隠密行動でした」(浜田和幸氏)

 知らぬは亭主ばかりなり……。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4bb2c6bdedaca136552fdce45bbb8dca46630c3