先の大戦中の昭和17年5月、南太平洋ソロモン諸島で沈没した駆逐艦「菊月」の慰霊碑を建立する計画が、民間団体「菊月会」の手で進められている。菊月は浅海に着底した状態で、海面上にある唯一の日本海軍の軍艦とされる。菊月会は来年の戦没80年に慰霊碑を建立しようと、必要経費をクラウドファンディングで募集するとともに、元乗組員の遺族らに除幕式への参列を呼びかけている。

 島の緑に囲まれた静かな海。海面上には船体の一部が突き出ているが、赤さび朽ちかけている。戦没から79年が過ぎた現在、かつて大砲が据え付けられていた砲座には鳥が巣を作り、平和の象徴のように卵を産み落としていた。

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https://special.sankei.com/f/society/article/20210512/0001.html
2021年5月12日