中国人は事業でも平気で丁半ばくちをする。
 これには歴史的経緯がある。
 もともと中国の文化として、「権力=富」だった。そして今でもそう。
 現在、共産党の地方幹部であっても、億万長者なみの富を持っている。
 権力者がその権力を使って人の金を盗み、その金を貯える。
 それを中国人全員があたりまえと考えていた。今でも全員そう思っている。
 日本の感覚では、権力者とその個人的資産少なくとも建前上は別個である。
 井戸塀政治家という言葉があるほどである。
 さて、権力に近づくことが難しい野心のある中国人はなにをするか。
 命をかけて丁半ばくちをする。
 一代で巨万の富をかき集めた一人の中国人の陰に、命をかけ金にくたばった無数の中国人がいる。
 そして運をつかんで大富豪になれたとしても、それを維持するのは極端に難しい。
 だいたい、次のばくちで負けるか、中国共産党にしゃぶりつくされる。
 そこそこの財産を持って国外に逃げおおせたら、実は大成功なんだよな。