今年4月、千葉県館山市内の飲食店で、マスク着用をめぐりトラブルを起こした茨城県取手市の無職、奥野淳也被告(34)=公務執行妨害罪などで起訴=について、裁判官が公開の法廷で勾留する理由を明らかにし、本人や弁護人が意見を述べる勾留理由開示手続きが18日、千葉地裁(友重雅裕裁判官)で開かれた。奥野被告は、裁判官からマスク着用を求められたが「着用はいたしません」と拒否した。

奥野被告は今月、威力業務妨害などの容疑で再逮捕された。その際、食事をめぐって警察官ともめたため、勾留質問を受けなかったにもかかわらず、勾留されたことは不当だと主張。「独立司法の敗北だ」「『マスク拒否おじさん』と言われているが、夕食は拒否していない」などと訴えた。

奥野被告がマスクを着用しなかったため、弁護人や検察官の席の前には飛沫を防ぐための衝立が設置され、傍聴席の最前列は着席不可となった。

2021.5.18 21:25
https://www.sankei.com/smp/affairs/news/210518/afr2105180025-s1.html