東京都内の新型コロナウイルスの感染動向を分析する都モニタリング会議が20日に開かれ、5月上旬の時点で都内の感染者の約75%が変異株「N501Y」に感染していたとのデータが公表された。専門家は「流行の主体が置き換わった」との見解を示している。都内では人の流れが減っているものの、感染者数は高水準だ。都は、感染力が強いとされる変異株の影響で感染者が減るまでに時間がかかっているとみている。

 都によると、都健康安全研究センターや民間機関などによるスクリーニング(ふるい分け)検査の結果、都内の感染者に占めるN501Yの割合は、4月5〜11日は30・0%だった。しかし5月3〜9日は74・9%にまで増えていた。

 一方、都医学総合研究所の調査によると、都内繁華街の大型連休中の人出は、4月25日に発令された緊急事態宣言前と比較すると、昼の時間帯(午後0〜6時)に最大約4割、夜の時間帯(午後6〜12時)に同約5割減少している。ただし、都内の新規感染者数は20日に843人が確認されるなど高い水準にある。

 同研究所の西田淳志・社会健康医学研究センター長によると、N501Yの感染が広がった大阪府では、3月末に人の流れが減り始めてから感染者が大幅に減るまで5週間かかった。西田氏は「変異株の影響で人流(人の流れ)抑制から感染者減まで長く時間がかかる」と指摘している。都によると、東京で人の流れが減り始めたのは4月下旬で、複数の専門家は東京での感染者減にはまだ時間がかかるとみている。

 都内の人出は大型連休明けに上昇に転じている。東京iCDC(感染症対策センター)専門家ボードの賀来満夫座長は「(人出が減ってから感染者減までの)タイムラグの間に医療の逼迫(ひっぱく)が深刻化する可能性もある。感染拡大を防止するため、今後も人流抑制を促していくことが大変重要だ」と話している。
https://mainichi.jp/articles/20210520/k00/00m/040/336000c

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