中国のEV=電気自動車大手の「BYD」は、海外市場では初めて北欧のノルウェーに乗用車のEVを投入すると発表しました。
中国のほかのメーカーもノルウェー参入を表明していて、世界的に電動化が進む中、海外展開の動きが相次いでいます。

BYDは19日、南部・深※センの本社でイベントを開き、中国メーカーとして初めて、EVを含む新エネルギー車の生産台数が累計で100万台を突破したと発表しました。

そのうえで、王伝福会長は「国際化戦略を加速させる」と述べ、ことし後半に、ノルウェーに乗用車のEV1500台を輸出すると明らかにしました。

BYDが乗用車のEVを海外市場に投入するのは初めてです。

中国ではEVの普及が進み、世界最大規模の市場となっていますが、海外への展開も相次いでいて、
新興メーカーのうち「小鵬自動車」が去年からノルウェーへの輸出を始めたほか、「NIO」もことし9月からノルウェー市場に参入する計画です。

ヨーロッパでは環境規制の強化などによって電動化が進んでいて、中国の各メーカーは、EVが特に普及しているノルウェーを足がかりに、ヨーロッパへの進出をはかりたい考えです。

※センは土へんに川。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210519/k10013040551000.html