2021年5月24日の日本経済新聞朝刊1面に「接種予約、都市部で停滞」という記事がありました。
政府は高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種に関して7月末の完了を目指しますが、
東京都や千葉県では計画段階でも10%以上の自治体で接種の完了は8月以降になると答えています。

なぜ都市部を中心にワクチン接種の予約が遅れているのでしょうか。

予約に必要な接種券の発送が終わっていないことが原因の一つです。
東京23区の中には予約の殺到などを避けるため、発送時期を年齢層別に分けた区があります。

その結果、発送が遅れたケースがありました。
また接種券が届いても、予約を受け付けるサイトや電話がつながらない例も相次いでいます。

自治体が予約数を制限していることも接種の遅れの一因です。
接種に携わる医療従事者数が不足しているためです。

一部の自治体は「かかりつけ医」での個別接種を勧めていますが、通常診療への影響を懸念し接種をためらう病院も多いようです。
研修医や大学院生へ協力を依頼するほか、薬剤師の活用を模索する動きもあります。

政府は大規模接種会場を積極的に利用することで、都市部での接種のてこ入れを図りたい考えです。
防衛省は24日から東京都と大阪府の2カ所の会場を開き、最大1日1.5万回の接種を目指します。

予約対象も東京都・大阪府全域の65歳以上の居住者に拡大しますが、接種体制の強化が引き続き課題となりそうです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL231C40T20C21A5000000/#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3

都市部で接種予約停滞 計画前倒し、対応難しく
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA21CFC0R20C21A5000000/