2020年6月、愛知県西尾市の公園の公衆トイレで出産した赤ちゃんを死なせたうえ、遺棄した罪に問われた女の裁判で、検察側は懲役5年を求刑しました。

 愛知県西尾市の看護専門学校の元学生・滝本有生被告(21)は去年6月、公園のトイレで男の赤ちゃんを出産後、適切な医療措置を受けさせず死なせたうえ、遺体を公園の植え込みに遺棄した罪に問われています。

 これまでの裁判員裁判で滝本被告は、「意識がなかったのでわかりません」と起訴内容を一部否認していました。

 25日の裁判で検察側は、「出産前後にスマートフォンを利用した記録があり、意識がなかったとは言えない。尊い命が自己保身の犠牲になった」と指摘し、懲役5年を求刑しました。

 一方、弁護側は「陣痛の痛みと出血で記憶が薄れていた」として執行猶予付きの判決を求めました。

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