安倍前首相、関与を問われても…だんまり 河井氏への1.5億円提供
2021年5月25日 21時50分

 2019年参院選広島選挙区を巡る公選法違反(買収)事件で有罪となった河井案里元参院議員の陣営への
1億5000万円提供問題を巡り、当時党総裁だった安倍晋三前首相は25日、記者団から自身の関与を問われ、
何も答えなかった。

1億5000万円の使途などに関する説明責任に関しても無言を貫いた。

 党から河井陣営への1億5000万円の支出について、自民党の二階俊博幹事長は24日の記者会見で、
責任は自らと安倍氏にあるとの見方を示していた。

 党総裁当時に案里元議員の擁立を主導し、二階氏から資金提供の責任者として事実上名指しされた安倍氏は、
25日の衆院本会議後、記者団に「支出に関与したのか」「1億5000万円の8割が税金で賄われている。
説明責任はどう考えるか」と聞かれ、無言で国会を立ち去った。


 党が支出した1億5000万円は、8割を占める1億2000万円が税金を原資とする政党交付金。
 支出の一部が買収に使われた疑惑もあり、説明責任を求める声は党内からも上がっている。


https://www.tokyo-np.co.jp/article/106569