厚生労働省は、新型コロナウイルスワクチンの接種券を、65歳未満の一般国民向けにも6月中旬から発送するよう自治体に伝えた。一斉に送付すれば、予約などで混乱する可能性があるため、年齢の高い順や地域別、あいうえお順など、段階的に送付するよう推奨。実際の接種は原則、優先して接種する高齢者らが終わってからとなる。

ワクチンは当面の供給量が限られることもあり、接種の優先順位を決めている。@医療従事者(約480万人)A65歳以上の高齢者(約3600万人)B基礎疾患がある人(約1030万人)、高齢者施設などの従事者(約200万人)、60〜64歳の人(約750万人)――の順番で、それ以外の人たちは原則、この後の接種となる。

 高齢者への接種が終わりきらなくても、基礎疾患がある人への接種を始めることも認める。順番を厳守すると、遅れが生じる可能性があるためだ。

 接種の現場では、基礎疾患がある人の確認に診断書は必要なく、本人が予診票に病名を記載すればよいとした。高齢者施設で働く人は施設が発行する証明書、60〜64歳の人は予診票の生年月日で、それぞれ接種対象になるかを確認する。

 これまでに@の277万人、Aの22万人が2回の接種を終えている。
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