新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は全国の自治体に、来月中旬には64歳以下に接種券を発送するよう求めた。早い自治体では7月上旬から、59歳以下の一般住民への接種が始まる。

 ワクチンは原則、医療従事者、65歳以上の高齢者に続き、基礎疾患がある人と高齢者施設の従事者、60〜64歳に優先的に打つ。59歳以下の人はその後、接種することになっている。

 ただ、厚労省は25日の自治体向け説明会で、高齢者への優先接種が完了しなくても、予約の空き状況などに応じ、それ以外の人に順次、接種を進めることを認めた。

 東京都墨田区では、24日時点で高齢者の約3割が1回目の接種を終えた。予約状況から今後も順調に進むとみられるため、区は来月1日、16〜64歳の約17万5000人に接種券を一斉発送する。

 来月21日から基礎疾患を持つ人と訪問介護施設の従事者らに行われ、同28日からは60〜64歳、7月6日から40〜59歳、同20日からは16〜39歳が対象となる。

 ほかにも59歳以下の住民への接種券発送手続きを進める自治体が多くあり、7月以降、一般住民への接種が本格化しそうだ。

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