JTB 過去最大1051億円の赤字 昨年度のグループ全体決算

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210528/k10013056721000.html

旅行業界最大手「JTB」の昨年度の決算は新型コロナウイルスの影響で国内外の旅行需要が落ち込み、最終的な損益が過去最大の1051億円の赤字となりました。
JTBが28日に発表したことし3月までの1年間のグループ全体の決算は
▽売り上げが前の年度より71%減少して3721億円
▽最終的な損益は前の年度の16億円の黒字から一転して過去最大の1051億円の赤字となりました。

今年度の業績予想については現時点では合理的な算定ができないとして具体的な収益の額は示しませんでしたが、ワクチン接種の効果による旅行需要の回復などで黒字化は可能だとしています。

経営の立て直しに向けていずれも2019年度に比べて
▽国内の店舗を115店舗減らすほか
▽国内外の社員の数をおよそ7200人減らすなどの構造改革を進めるとしています。

また、財務の健全性の維持などのため資本増強を検討するとしています。

JTBは、政府系金融機関の日本政策投資銀行に優先株を引き受けてもらう形で資本支援を要請する方向で検討を進めていることが明らかになっています。