ベートーベンも愛用 エラールのピアノ 修理のため搬出 三条

http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20210529/1030016999.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

昭和初期から三条市の高校に保管されていたフランスのピアノメーカーエラールのピアノが
再利用を目指して修理に出されることになり、29日、搬出式が行われました。

県立三条東高校に保管されていたピアノはフランスのエラールが1930年・昭和5年に製造したもので、
この高校の前身の三条高等女学校の同窓会などが昭和7年に購入したと伝えられています。
ピアノは長年使われておらず、演奏できない状態になっていたため今回、修理に出されました。
ピアノは分解され、パーツごとに梱包されたあとクレーンも使ってトラックに積み込まれました。
搬出式では吹奏楽部の生徒たちが校歌を演奏してピアノの旅立ちを見送りました。

エラールのピアノは18世期から20世紀にかけてベートーベンやリストなどが
愛用したことで知られていますが、日本で確認されているのは迎賓館や大阪音楽大学など
数か所に限られ「幻のピアノ」とも呼ばれています。

修理のための募金活動などを行った声楽家永桶康子さんは
「修理してエラールのピアノの鮮やかな音色がまた聞けることを楽しみにしています。
多くの人に愛されるピアノに生まれ変わって欲しい」と話していました。

修理には2年ほどかかる見通しですが、永桶さんは
「将来、三条市で一般の人にも弾いてもらえる機会も作りたい」と話していました。

05/29 16:31