【沖縄】沖縄市知花の民家で24日、近くに住む持ち主から逃げ出した闘犬の「アメリカン・ピット・ブルテリア」(通称ピットブル)が居間に侵入していたことが28日、分かった。驚いた民家の住人が沖縄署に通報。署員が到着前に、飼い主の米海兵隊員の男性が民家を訪れ、闘犬を引き取った。けが人はおらず、署員が男性を注意した。

 同署によると、男性は「アクシデントで家から逃げ出した」と説明した。

 民家に住む謝花久美子さん(57)によると、犬は午後6時ごろ、勝手口から侵入。以前から男性がリードなしで散歩させていて、庭に犬が入ることがあり「危険だ」と感じていた。

 沖縄市の条例は、散歩中はリードを付けることを義務付けている。謝花さんは「(居間侵入は)本当に恐怖だった」と振り返り、「基地外で飼う場合、規則を守ってほしい」と話した。

 知花自治会の宇良敢会長は、外国人住宅街では一部の米軍関係者が、道や公園で犬にリードを付けていないと指摘。「事故が起きてからでは遅い。市内のルールを守るよう米軍側から指導してほしい」と話した。

 沖縄署は飼い主に対し、市の条例で散歩中にもリードを付ける義務があることなどを伝えた。

沖縄タイムス 2021年5月29日 12:00
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