愛媛県今治市沖の来島海峡近くで外国のケミカル船と衝突した日本の貨物船が沈没し、船長ら3人が行方不明となっていた事故で、今治海上保安部は30日、沈没船内で2等機関士の上畠隆寛さん(22)を発見し、死亡を確認したと明らかにした。

今治海保によると、特殊救難隊員が心肺停止状態の上畠さんを発見。同日午前9時ごろ、海上へ運んだ。

沈没したのは貨物船「白虎」(1万1454トン)。船長と1等機関士が不明となっており、同海保が捜索を続けている。

事故は27日深夜に発生。マーシャル諸島船籍のケミカル船「ULSAN PIONEER(ウルサン パイオニア)」(2696トン)と衝突した白虎は、3時間近く後の翌28日未明に海中へ沈んだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE3012G0Q1A530C2000000/