https://news.yahoo.co.jp/articles/35e1d9938a621dad0b4c98c65d40167f594eeb40
 東京五輪アーチェリー・インド代表のホストタウンとなっている富山県黒部市が、選手団の受け入れ断念も視野にインド側と交渉していることが30日分かった。
新型コロナウイルスの国内外の感染状況を踏まえた。6月1日に受け入れの可否などについて発表する。

市はインド側に、市内での移動を宿泊施設と練習会場の往復に限ることなど、受け入れる場合の厳格な感染対策を既に説明した。
その上で、選手の最終調整地として十分であるかどうかや、来訪するかについて今月31日までに回答を求めている。
ただ30日時点で返答はなく、受け入れの判断は流動的な部分もある。
五輪開催国の自治体として国際的な責任を果たす観点から、市は一方的に受け入れ拒否を決められないとの考えで、インド側との合意形成に努めている。

インド選手団の受け入れを巡っては、大野久芳市長が21日の市議会全員協議会で受け入れ可否について
「今月末までに決断したい」と表明し、中止の可能性に初めて言及した。
国から示された最新の受け入れマニュアルを精査したところ、これまで以上に厳しい対策が求められることが分かったためという。

関係者によると、6月1日は、インドから返答があれば合意内容を伝え、返答がない場合も市のスタンスを明らかにする見通し。
市長が同日の記者会見で説明する方針だったが、新型コロナに感染し入院したため、発表方法を検討している。

市によると、インド選手団は最大13人で、市内には7月5〜19日の15日間滞在する予定。