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2004年に長崎県佐世保市で起きた小6女児同級生殺害事件から17年となった1日、
現場の東大久保町の市立大久保小(蒲川法子校長、114人)で「いのちを見つめる集会」が開かれた。
出席した児童らは犠牲になった御手洗怜美(さとみ)さん=当時(12)=を追悼し、命を大切にすることを誓った。
 
新型コロナウイルス感染防止のため、規模を縮小して実施。3〜6年生の児童ら約80人は体育館に集まり、
1、2年生は教室内のモニター画面で視聴した。保護者には来校自粛を求めた。
 
4月に着任した蒲川校長は講話で、身内などの死に触れ「誰もが一つの命を持っていて、一度なくすと絶対に取り戻せない。
いじめや差別は絶対にいけない」と述べた。事件の詳細については言及しなかった。
 
児童は学年ごとに決意の言葉を発表。「優しい言葉を掛け合う」「自分の命は自分で守る」などとそれぞれ宣言した。
 
集会後、蒲川校長は報道陣の取材に対し、講話の内容について学校支援会議から助言を受けた上で
「事件をそのまま伝えるのは子供の発達段階に合わない」と判断したと説明。
事件の風化は「絶対あってはならない。それぞれの立場で果たす役割を行いながら、子供たちに引き継がねばならない」と話した。
 
事件は04年6月1日、同校学習ルームで発生。御手洗さんが同級生の女児=当時(11)=からカッターナイフで切り付けられ、殺害された。


「いのちを見つめる集会」で黙とうする児童=佐世保市立大久保小
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