【ニューヨーク時事】米食品医薬品局(FDA)は7日、日本の製薬大手エーザイと米バイオ医薬品大手バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」を承認したと発表した。

 これまでは病気の進行を一時的に遅らせる薬しかなく、治療薬の承認は世界初となる。使用開始に期待が高まっている。

 FDAは、脳内に蓄積しアルツハイマー病を引き起こすとみられている物質「アミロイドベータ」が、同薬によって減少するという「かなりの根拠が示された」と指摘。臨床試験(治験)で示された有効性への評価が割れているものの、米国でのアルツハイマー病患者が600万人以上に膨らむ中、治療薬の使用が「急務」と判断した。

 ただ、FDAは、今後追加で行う治験で意図した結果が出なければ、承認を取り消す可能性もあると説明した。 

時事通信

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