2021年6月8日 0時42分 事件

2001年6月8日。

大阪・池田市の大阪教育大学附属池田小学校で起きた、殺傷事件。

突然、刃物を持って学校に侵入してきた男に、1年生と2年生の児童8人が殺害されました。

社会を震撼させた事件から、きょうで20年。

あの日学校にいた子どもたちも、今や社会人です。

あの日、何を目撃し、その後の人生をどう歩んでいるのでしょうか。




●小2 中原康輔さん(28)「同じクラスの女の子が…」

当時、小学2年生だった中原康輔さんは、いま28歳。

20年前、事件が起きたのは、2時間目の授業が終わってすぐのことでした。

授業の終わりを知らせるチャイムが突然途中で切れ、校内放送に切り替わりました。

「刃物を持った男が侵入!」

怒鳴り声のような声が放送から聞こえてきました。

その声のあと、中原さんは教室の前側のドアから見知らぬ男が入ってくるのを目撃します。

宅間守元死刑囚です。

次の瞬間、同じクラスの女の子が刃物で刺されました。

担任の教員が「逃げろ!」と叫んでいるのを聞き、運動場にいちもくさんに逃げました。

突然の出来事に、中原さんは何が起きたのか理解できませんでした。

中原さん
「最初は何が起きたのか、訳が分かりませんでした。運動場に着いて、とんでもないことが起きたという感情がふつふつと沸いてきました」



「あのとき友達を助けられなかった」

運動場に避難した中原さんはある行動を取ります。

刺された女の子のことが心配になり、助けようと教室に戻ったのです。

中原さん
「自分の恐怖よりも、友達が刺されたのが心配で、助けに行かなければと体が動きました。教室の前に行くと、血だらけの女の子と先生がいました。でも先生に逃げなさいと言われて」

事件では1年生と2年生の児童8人が殺害され、児童13人と教員2人がけがをしました。

女の子は一命をとりとめましたが、中原さんは、あのとき友達を助けることができなかったという思いを胸の奥に抱え続けてきました。




「今度は僕が助けたい」医師を志す
     ===== 後略 =====
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210608/k10013072901000.html