湾岸タワマンバブル崩壊か

ある高級タワマンに激震が走っている。舞台は'16年に完成した「勝どきザ・タワー」(東京・中央区)。53階建てで、総戸数1420戸の日本最大級のタワマンだ。

「完成当時、国内で群を抜いて売れたマンションです。部屋の位置によってはレインボーブリッジが眺められるなど、眺望も人気のひとつ。新築当時の平均坪単価は305万円でした」


  4月上旬、この勝どきザ・タワー内の29部屋が一斉に差押えにあったのだ。その一室に賃貸で入居している住人が話す。

「5月中旬に、この部屋を所有している南青山の『A』という不動産会社から書類が届きました。この部屋が差押えになったということ、後日、裁判所の執行官の訪問があることなどが記載されていました」


債権者は香港の「B」という企業。一体何が起きたのか。大手デベロッパー社員が語る。

「登記を確認すると、Aは29部屋すべてをマンションの新築直後に取得。購入金額だけで20億〜30億円になったはずで、簡単に手が出せる額ではない。

外形的に見れば、元々Aが中国系の企業から出資を受けて購入していた可能性はあります。何かしらの理由でAの資金がショートし、香港のBが差し押さえるという形になったのではないか」


  いま住んでいる人たちはどうなってしまうのか。

「Aの担当者に電話で確認したところ、軽い感じで『そのまま住み続けて大丈夫です』と言われましたが、信じられません。香港の会社が売却するために、退去を求めてくるのではと不安になっています」(前出・住人)

五輪を見越し、中国系企業は選手村に近い湾岸エリアのタワマンを爆買いしてきた。湾岸タワマンバブル崩壊の兆しかもしれない。


6/8(火) 8:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8582bf5c4e786a1017bd215bbcd576a6c5ef7cb