飯伊連合猟友会主催の新規狩猟者確保講座が5日、飯田市大瀬木の飯田国際射撃場であった。クレー射撃の見学やわな設置体験、シカの解体やジビエ料理の試食などがあり、訪れた親子連れなど40人が狩猟の魅力を味わった。

 猟友会員の高齢化や若者の狩猟離れが進む中、狩猟への関心を高めようと開催している。飯伊連合猟友会の若手会員による「南信州ハンターズ」が企画運営して実施した。

 訪れた約40人は、狩猟免許や支援制度などを学ぶとそれぞれのメニュー体験へ。クレー射撃の見学やエアガンの射撃、くくりわな作りなどをした。

 シカの解体では、希望する参加者も加わって体験。ハンターズ会員に教わりながら、肉の部位を切り分けていった。

 ジビエ試食会では、下伊那農業高校アグリ研究班が考案したジビエ料理を提供。チャーハンやカルパッチョ、春巻きとともにハンターズ会員によるカレーも振る舞われた。

 市内から参加した伊藤和樹さん(23)と吉澤貴行さん(24)は「シカをまともに見る機会がなかった。ジビエの味も個性的。貴重な体験ができた」と話した。

 南信州ハンターズ代表の八代寛司さん(29)は「多くの方に来てもらい、興味を持ってもらうことができた。若い人が狩猟の世界を知る入口にしたい」と語った。

南信州新聞
http://minamishinshu.jp/news/local/%E7%8B%A9%E7%8C%9F%E3%81%AE%E9%AD%85%E5%8A%9B%E3%82%92%E6%84%9F%E3%81%98%E3%81%A6.html
◎写真説明:模擬銃で扱い方を実演
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