ワクチン接種の予約を受け付けるコールセンターでは、対応するオペレーターの疲弊が深まっています。

■「死んだら、責任取るのか」と理不尽な怒り

 都内の自治体の予約受付を担当する男性は、仕事にやりがいを感じながらも、日々、理不尽な怒りをぶつけられ、疲れ切っていました。

 都内の予約担当オペレーターは「『接種した後に、気分が悪くなったらどうしてくれるんだ?もし、これで死んだら、お前が責任取るのか。どうなんだ?』と、20、30分くらい言われて。こっちのこと(担当)ではなかったのですが、『それは分かりかねます』と答えたら、『馬鹿と話す気はないから、上のものと代われ』って。何で、これを自分が言われないといけないんだって思った」と話します。


■暴言は日常茶飯事「人間扱いあまりされない」

 関東の別のコールセンターでリーダーを務める女性は、「オペレーターとして一番困っているのは『俺が死んでもいいのか』という言葉が一番こたえる。電話の向こう側にいる私どもも、一人の人間なので。正直、人間扱いはあまりされない。そのためにオペレーターが苦しんでいる部分はあるかなと」と、難しい対応を自ら引き受けることもあり、暴言を吐かれるのは、日常茶飯事だと話します。

 時には、オペレーター個人を攻撃するような電話もあり、精神的にまいってしまう人もいるといいます。

■大規模クラスターも発生…“ならでは”の問題

 さらに、感染リスクの不安もあります。北海道札幌市では、今月、コールセンターでの大規模クラスターが確認されました。

 これには、コールセンターという施設ならではの問題があるといいます。

 関東のコールセンターに勤務する人に、「窓を開けたりはできない?」と聞くと、「基本的には厳禁です。個人情報をかなり伺うので。どうしても密閉空間にはなりがちですね」と答えました。
テレ朝news
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