大阪府の吉村洋文知事が9日、大阪府庁で囲み取材に応じ、飲食店での新型コロナウイルス感染対策を、職員らが直接チェックして認証する「感染防止認証ゴールドステッカー」制度の導入を発表した。

 ここまで緊急事態宣言下の大阪では、飲食店に対して休業や、時短営業の要請を行ってきた。吉村知事は「これまで飲食店の皆さんには、感染対策にご協力をいただいてきました。非常に厳しい中ですが、どうしても飲食の場は感染が広がりやすい。その中で大阪において、店舗数は非常に多いですが、個別の認証制度を始めます」と説明。続けて制度の概要を明らかにした。

 「できるだけ飲食店の皆さんが、事業できるようにしたいという思いがあります。一方で、どうしても感染が広がりやす場。きちんと対策をとっていただいているお店と、そうではない店があります。それをきっちり分けていきたい。将来的にインセンティブの制度も設けていきたい」と語った。

 認証基準は国基準を基本に、アクリル板の設置や手指消毒の徹底、食事以外でのマスク着用の推奨、換気の徹底などに加え、府が設定する感染対策の基準としてCO2センサーの必置、症状のある従業員に対する「飲食店スマホセンター」の積極的な利用の推奨、コロナ対策リーダーの設置など、府独自の厳しい基準も設けられた。

 以上の基準を満たした飲食店に「ゴールドステッカー」を発行する。今月16日から受付が開始され、10日にはWEB説明会も予定されている。吉村知事は「飲食の場で感染に強い体制作りを、飲食店の皆さんと協力してやっていきたい。厳格な運用をしていきたい」と話した。具体的な支援策に関しては未定ながら、「Go To イートキャンペーンであったり、感染対策をとっていただく飲食店に関しては、必ず大阪府として支援していきたい」と説明。府独自の制度を導入して感染症に強い社会、経済の形成を図っていくという。

6/9(水) 15:40
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