ワクチン接種回数目標 1日100万回へ向け「着実に」 元の生活には接種率40%?
国内
2021年6月9日 水曜 午後4:20
https://www.fnn.jp/articles/-/194010

ワクチンの接種に関し、加藤官房長官は、一日100万回接種の目標に向けて、着実に接種回数が伸びているとの認識を示した。

8日、首相官邸が発表した国内の総接種回数は、7日の発表より100万回以上増えた。

加藤官房長官は会見で、これには前日の接種回数に加え、それ以前の接種の追加報告分も含まれていると説明したうえで、接種は順調だと強調した。

加藤官房長官「政府としては、着実に接種回数は伸びてきたと認識している。一日100万回以上、あるいはそれ以上を目指して、政府として取り組んでいきたい」

加藤長官は、一日100万回接種の目標の達成はこれからだとの認識を示唆したが、首相周辺は、すでに一日100万回のペースで接種が進んでいると強調している。

ワクチン接種のペースが着実に加速をしているが、世界では、1回以上接種した人の割合は、イスラエルやカナダではすでに60%を超えていて、アメリカも50%を超えているという状況。
それに比べると日本は今、およそ11%で、ワクチン接種が大きく後れをとっているという状況。

ワクチン接種がどれぐらい進めば元の生活に少しずつ戻ってこられるのか、注目すべきデータがある。

グラフの赤で示したラインがワクチンの接種率を示していて、黒のラインが新規感染者数。

いち早くワクチン接種が進んでいるイスラエルを見てみると、2020年12月からワクチン接種が始まり、1回目の接種をした人の割合がグンと伸びていき、人口の40%のラインを越えた辺りから黒のラインの感染者数がぐっと減り始めている。

アメリカも同様にグラフで見てみると、赤の接種率が40%のラインを越えた辺りでさらにグッと感染者数が減ってきているのがわかる。

ワクチン1回接種の割合が人口の40%であるという、この分析を行った野村総合研究所によると、このラインというのが元の生活を模索できるポイントであるという。

では、日本で40%を超えるのはいつになるのか。

来週以降、一日100万回の接種が毎日続くことを想定して試算してみると、1回目の接種率が40%に達するのは8月20日という結果になった。

21日から始まる「職場接種」が鍵になってくるとみられる。