新型コロナウイルスのパンデミックが世界的猛威を振るうなか、ウイルスが中国の開発した生物兵器であるという疑念は依然として拭えないままだが、また新たな疑惑が明らかになった。中国が2003年に発生した急性呼吸器症候群(SARS)の兵器化を検討していたというのだ。

 オーストラリア紙「THE AUSTRAILIAN」(5月10日付)などによると、2015年に中国人民解放軍の18名の科学者と公衆衛生の専門家が文書を作成した。オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)の追跡システムによると、うち10名は陝陝西省西安市の人民解放軍空軍軍医大学に関係する科学者や兵器の専門家であり、その研究水準は、かなり高いリスクのものだという。その文書によると、SARSを人為操作によって新たなウイルスへと変異させ、それによって兵器化が可能に。SARSウイルスが「遺伝子兵器の新時代」の先駆になると記述されている。つまり、SARSを元にしたウイルスをばら撒こうと考えていたようなのだ。それが新型コロナである可能性も否定できない。

 さらに同年には、『SARSの非自然起源と新種の人工ウイルス遺伝子兵器(非典非自然起源和人制人新?病毒基因武器)』(軍事医学科学出版社)という本が出版されていることがわかった。くだんの文書同様、18名の科学者らが執筆に関わっているが、監修者として名前が挙がっている徐コ忠氏は第四軍医大学軍事予防医学学院軍隊流行病学教研室の教授であり、人民解放軍のお抱え科学者だ。

 同書によると、新たに発見された微生物を凍結乾燥する技術により、生物兵器を貯蔵して攻撃の際にそれらをエアロゾル化することが可能になる。そして、第三次世界大戦は生物戦であり、勝利のための主力となる武器は生物兵器だと結論づけている。新型コロナの世界的パンデミックは、その“勝利”のための準備だったというわけだろうか。第三次世界大戦はすでにはじまっているのかもしれない。

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