2021年06月09日 08時00分 公開
「超音波式加湿器の影響で液タブが故障」トラブルが話題 原因は水道水のカルキ 注意点を加湿器メーカーに聞いた
超音波式は液タブに限らずさまざまな機器に悪影響が。
[沓澤真二,ねとらぼ]

 「超音波式加湿器が原因で液晶ペンタブレット(液タブ)が故障した」というトラブルが、Twitterで注目を集めています。液タブに限らず、オーディオやPCなど精密機器全般に影響する話なのでご注意を。


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超音波式は、水に振動を与えてミスト化し噴霧する方式。水道水に含まれるカルキが飛散して精密機器に悪影響が


 話題のきっかけは、漫画家・イラストレーターの緒原博綺(@Hiroki_PLT)さん。画面が日焼けしたような症状が現れた液タブを修理に出したところ、「超音波加湿器の粒子と推測される白い粉末状の物質が多数付着しておりました。この粒子がLCD(液晶画面)内部に侵入したことによる症状と判断いたします」とする調査結果とともに返ってきたそうです。


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ミストに含まれる白い粉末(カルキ)が故障の原因。LCDユニットは交換対応に(画像提供:緒原博綺さん/マーカー加工:編集部)


 超音波式は、水に振動を与えて霧状(ミスト)にし、空気中に噴霧する方式です。低コストのうえ、水が熱くならないといったメリットはありますが、水に含まれるミネラル等の成分も一緒に噴霧する点がネック。今回のトラブルにおいても、使用した水道水のカルキが「白い粉末状の物質」となって液タブに侵入し、悪さをしたとみられます。

 超音波式加湿器は、こうした性質から「精密機器の近くに置くのは厳禁」とされており、緒原さんもマニュアル通りに取り扱っていたとのこと。ツイートには「うちの職場でもコピー機がやられた」「修理業者に『離して置いたところで、同じ空間で使っていたら遅かれ早かれ影響が出る』と言われた」といった反応がありました。

 加湿器使用の注意点について、編集部が複数のメーカーに問い合わせたところ、ダイニチ工業から回答を得られました。同社は超音波式ではなく、主に他方式の製品を扱っていますが、一般的な注意点を聞くことができました。
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2106/09/news053.html