夜間に車を荒らして現金を盗んだとして、群馬県警捜査3課と機動捜査隊、館林署など6署は18日までに、窃盗の疑いで、太田市台之郷町、無職の男(43)を逮捕した。5月中旬から東毛地域を中心に金品が盗まれる車上荒らしが連続発生しており、県警は関連があるとみて裏付け捜査を進めている。

 逮捕容疑は今月5日午前2時55分〜同3時40分ごろ、栃木県佐野市の男性会社員(34)方に止められた乗用車から、現金10円を盗んだ疑い。助手席側の窓を割り、手を差し入れて鍵を開けて物色、運転席ポケットにあった小銭を盗んだとみられる。

県警によると、「窓を割って車中を物色したのは覚えているが、小銭を盗んだかは覚えてない」などと容疑を一部否認している。さらに「生活費欲しさで、夜に住宅街を徘徊(はいかい)して泥棒していた」などと供述し、他の窃盗事件への関与もほのめかしているという。

 5月中旬以降、館林をはじめ前橋、高崎、桐生、伊勢崎、大泉6署管内で、夜間にアパートや住宅の敷地に駐車中の車の窓ガラスが割られたり、鍵穴がこじ開けられたりする事件が相次いで発生。現金やクレジットカードが入った財布やバッグが盗まれ、カードはコンビニなどで不正利用されていた。

 防犯カメラ映像や周囲の聞き込み情報などから、一連の犯行が同一犯によるものとみて調べていた。県警は他の窃盗事件にも男が関わっているとみて、捜査している。

2021/06/19
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/303811