先天性横隔膜ヘルニア 胎児治療で「生存率2倍以上に改善」

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/shutoken/20210620/1000066001.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

先天的な病気により肺が正常に発育しなくなる胎児に対し、おなかの中にいるうちに治療する
「胎児治療」を行ったところ、生存率が2倍以上に改善したと
国立成育医療研究センターが参加する国際的なグループが発表しました。

「胎児治療」は、重い病気が見つかった胎児が母親のおなかの中にいるうちに治療する最先端の医療です。
国立成育医療研究センターは肺が正常に発育しなくなる「先天性横隔膜ヘルニア」という病気について、
国際的なグループが行った胎児治療の臨床試験に参加し、去年3月までに、
海外も含めて特に重い症状の胎児あわせて40人に治療が行われました。

この治療は、母親のおなかの中にいる胎児の口から細い管を入れ、気管でバルーンと呼ばれる
風船を膨らせて肺の中の液体が漏れ出すのを防ぐもので、高い技術力が必要となります。
グループによりますと、従来の治療では、生後半年の生存率は15%でしたが、
胎児治療を行った赤ちゃんでは生存率は40%で2倍以上に改善することが確認されたということです。

国立成育医療研究センターの左合治彦副院長は「胎児治療によって救える命は確実に増える。
患者が安心して治療が受けられる体制を整備していきたい」と話していました。

06/20 13:07