ワクチン接種後に発熱や頭痛が…市販薬は飲んでいいの?<新型コロナ>
2021年6月20日 11時01分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/111649

 企業や大学などでの新型コロナウイルスワクチンの職域接種が21日から始まり、64歳以下のワクチン接種が本格化する。既に接種を終えた身近な医療関係者や高齢者から、接種後の発熱や頭痛などの副反応の体験談を聞き、不安に感じている人もいるのでは。副反応が起きた場合、市販の解熱鎮痛剤などを服薬してよいのだろうか。 (デジタル編集部)

 これらの疑問に対し、サイトでは「ワクチンによる発熱は接種後1〜2日以内に起こることが多く、必要な場合は解熱鎮痛剤を服用するなどして、様子をみていただくことになります」などと回答。
 市販の解熱鎮痛剤では、イブプロフェンやロキソプロフェンといった非ステロイド性抗炎症薬やアセトアミノフェンなどがあり、厚労省のサイトでは「ワクチン接種後の発熱や痛みなどにご使用いただけます」としている。アセトアミノフェンは妊娠中・授乳中の女性も使うことができる。
 ただし、咳やのどの痛み、味覚・嗅覚がなくなる、息切れなど、ワクチン接種後の副反応としては通常、起こりにくい症状が見られる場合や、薬によるアレルギー症状やぜんそくが起きた経験がある人、妊娠中・授乳中の女性や病気の治療中の人は、市販薬を服用する前にかかりつけ医や薬剤師に相談した方がよい。
 ワクチン接種後、発熱や頭痛といった副反応の症状が出る前に、予防的に解熱鎮痛薬を繰り返し飲むのは現時点で推奨されておらず、注意が必要だ。