山梨県警生活安全捜査課と富士吉田署は21日、国の天然記念物「山中のハリモミ純林」(山中湖村)が広がる富士箱根伊豆国立公園内で、無許可で樹木を伐採し長さ約180メートルの道路を造成するなどしたとして、山中湖村山中の無職、竹村修容疑者(74)を文化財保護法と自然公園法違反の容疑で逮捕した。容疑を認めている。

 逮捕容疑は、2020年7月下旬〜同年8月6日、「山中のハリモミ純林」が広がる同公園の特別保護地区内や、隣接する特別地域内で、重機で道路計470平方メートルを造成して天然記念物の現状を変更したほか、国立公園の土地の形状を変更した、としている。

 今年1月に純林の管理組合から「ハリモミ純林を更地にされた」「勝手に道を造られた」といった内容の告発を受け捜査していた。

 ハリモミは日本固有種の常緑高木の針葉樹。特に「山中のハリモミ純林」は富士山から噴出した一部の溶岩流の上にのみ自生し、学術的に貴重とされ、1963年に国の天然記念物に指定された。
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