■NHK(2021年6月22日 15時50分)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210622/k10013097461000.html

JR西日本は、乗客が線路に落としてしまった落とし物を素早く回収できる新しい「マジックハンド」を導入しました。磁石でくっつけて大きさが数センチのワイヤレスイヤホンなどを拾い上げやすくしたもので、100以上の駅での運用を始めました。

JR西日本によりますと、このところケーブルがない「ワイヤレスイヤホン」を、乗り降りの際などに線路内に落としてしまう人が急増しているということです。

線路に落ちたものを回収する際には、遠くの物をつかむことができる長さが2メートル40センチほどの「マジックハンド」を使って、ホームの上からつまみ上げて回収していましたが、数センチほどのワイヤレスイヤホンは、はさみづらいとの声が上がっていました。

そこでJR西日本は、マジックハンドの先端に磁石を取り付けた改良版を新たに導入し、短時間で回収できるよう工夫しました。

磁石を近づけると支障が出ることもあるスマートフォンやICカードなどを回収する際には、先端を粘着性のある板に取り替えることもできるということです。

大阪駅や天王寺駅など、主要な109の駅に導入されていて「近くの係員に相談してもらえば素早く回収します。線路に落とし物をした際には、決して線路内に降りないでほしい」と呼びかけています。