2021/6/24 14:48

欠損部分が復元された、レンブラントの「夜警」=23日、オランダ・アムステルダム(ロイター=共同)
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17世紀オランダ絵画の巨匠レンブラントの傑作「夜警」(1642年)の完成当初の姿がよみがえった。300余年前、絵を壁に掛ける都合上、四方が切断されたが、レンブラントの画法を学習した人工知能(AI)の力を借り、欠損部分が復元された。作品を収蔵しているアムステルダム国立美術館の修復プロジェクトの一環。欧州メディアが23日伝えた。


欠損部分が復元されたレンブラントの「夜警」=23日、オランダ・アムステルダム(ロイター=共同)
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夜警は縦363センチ、横437センチの大作だが、これは1715年にアムステルダムの民兵施設から市庁舎に移された際、壁に収まらないため切断された後のサイズ。英BBC放送によると、左60センチ、右7センチ、上22センチ、下12センチ程度が失われ、自警団幹部らがモデルになっている構図が変化した。

欠損部分は行方不明だが、別の画家が17世紀に模写して縮小版≠つくっており、本来の構図は分かっていた。同美術館は模写版を参考に「美術学校に送り込んだ」(関係者)AIを用いるなどして復元を試みた。(ブリュッセル共同)

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レンブラントの「夜警」の写真。線の外側が復元された欠損部分=23日、オランダ・アムステルダム(AP=共同)

https://www.sankei.com/article/20210624-2K7BOFTYCRMIBLW7TRE5ZJR6RU/