日本で最初に承認されたアメリカ・ファイザー社のワクチンは、ドイツのビオンテック社との共同開発で完成しました。

このビオンテック社のウグル・シャヒンCEOが日本のテレビメディアの取材に初めて応じました。ワクチン開発競争の舞台裏です。

ドイツ・ビオンテック社のウグル・シャヒンCEO(最高経営責任者)。
今回、MBSはワクチン開発取材の一貫で、がん免疫治療薬の開発でノーベル医学生理学賞を受賞した
京都大学の本庶佑特別教授と対談を依頼し、実現しました。

(京都大学 本庶佑特別教授)

「初めまして。『タスク』と呼んでください」

(ビオンテック社 ウグル・シャヒンCEO)
「はい。『タスク』ですね」

シャヒンCEOはがんの臨床医から研究者になり、妻で医師のテュレジさんと『ビオンテック』を創業。
RNAを使った「がんワクチン」の研究をする中、去年1月、急きょ新型コロナウイルスのワクチン開発を始めたといいます。

(ビオンテック社 ウグル・シャヒンCEO)
「武漢での感染がパンデミックになると思いました。私たちはどこよりも早くワクチンを開発する技術をこれまでの経験から持っていると考えました。
しかし、ウイルスについてわかっていることが少なすぎて、1種類のワクチンを作るだけでうまくいくとは期待できなかったので、
20種類ほどの候補を選び出しました」

(京都大学 本庶佑特別教授)
「そのうち何種類がいい効果を示しましたか?」

(ビオンテック社 ウグル・シャヒンCEO)
「とてもエキサイティングなストーリーです。20の候補から動物実験の結果、4種類に絞り込みました。
臨床試験では、このうち2つが強い免疫応答(効果)を示したんです」

アメリカではモデルナ社も同じタイプのワクチン開発を進めていましたが、
アメリカで緊急使用許可が下りたのはビオンテックのパートナー・ファイザー社が早かったのです。
わずか1週間の差でした(去年12月イギリスで世界初承認)。

(京都大学 本庶佑特別教授)
「モデルナとは非常に競っていましたが、何が違ったのですか?」

ビオンテック社 ウグル・シャヒンCEO)
「私たちはこのプロジェクトを『ライトスピード』(=光速)と呼んでいました。24時間休みなしのプロジェクトを組んだのが他との差を生んだと思っています。
学生時代、博士号を取ろうとしていた時を思い出しました。毎日、研究室にいましたから」

ビオンテックが開発したワクチンはすでに6億人に接種され、欧米では生活スタイルが元に戻りつつありますが、
副反応や新たな変異ウイルスも懸念されています。

シャヒンCEOはワクチンの効果が接種後、半年から8か月で落ちることに触れ、その対策を明らかにしました。

(ビオンテック社 ウグル・シャヒンCEO)
「抗体を回避するような変異株も出現しています。私たちは2度目の接種を終えた半年から9か月後の追加接種が有効だと考えています。
今後のデータから追加接種を行うかどうかの判断をしたいと考えています」

驚異的なスピードで開発されたワクチン。今年のノーベル賞候補ともささやかれる中、さらなる研究は続きます。
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20210628/GE00038984.shtml

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